シカカラにも、実習レポートについてのお悩みが寄せられることが多々あります!
レポートが上手く書けなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!
実習レポートの主な内容
レポートの形式や書く内容は校内実習か校外実習か、どんな実習先かによっても違う場合があります。
校内実習
学校で先生の指導のもと模型を使ったり生徒同士で協力したりして、技術を学ぶ。
校外実習
歯科医院での臨床実習や病院、学校や保健所、高齢者施設などでおこなう実習。
見学をしたり診療のアシストについて臨床の現場で学ぶ。
▼実習レポート例▼
※レポートはイラストも入れて詳しく書くものや文章をメインに書くものなど様々ですので、サンプルは参考程度にご覧ください。
レポートに書く主な内容
・実習目標
・見学、実習項目
・考察
レポートの形式は学校ごとに違うので、ここであげている項目がない場合もあるかもしれませんが、どれも大切な内容です。
①実習目標が書きやすくなるには?
実習目標は「その日の実習でここに気をつけよう」や「これをできるようになろう」という内容を具体的に書きます。
実習レポートで大切なのは、実習の目的を理解すること。
実習の目的を理解できていないと、どのような点に気をつけて実習をおこなえば良いのかがわからないため、明確な目標が立てにくくなります。
また、明確な目標を立てられていないと考察の際にも何がいけなかったのか曖昧になってしまいます。
なので具体的にはどう違うのかみていきましょう。
目的と目標の違いとは?
目的
最終的になりたい姿、達成したいこと
実習の目的は実習の形式や、場所、内容によって変わります。
実習場所や実習内容に対する目的の例を見ていきましょう。
歯科医院で臨床実習をおこなう場合
例)臨床で歯科診療補助がおこなえるようになる
学校での歯科保健指導の場合
例)生徒に歯の大切さについて理解してもらう
目標
目的を達成するための具体的な数値や状態
目標を考える時は「目的を達成するために、どうする必要があるか?」を考えてみましょう。
例
- 治療にあわせた器具の準備ができるようになる
- 適切なアシストの位置につけるようにする
- 適切なタイミングで器具の受け渡しをする
目的を忘れてしまうと目標も曖昧になってしまいます。
②実習の考察が書きやすくなるには?
感想
物事や作品について感じたことや思ったこと
例)バキュームの位置が難しいと思った。次は適切な位置でバキュームできるようにしたい。
考察
物事や出来事について客観的に見て考えること
例)バキュームを持つタイミングが遅かったため、適切な位置でバキュームをおこなえなかった。ドクターの動きをよく見て、どの段階でバキュームを準備すればいいのか、再度確認する必要がある。
考え方のポイント
- 感情ではなく、事象を書く
- できなかったことを明確にする
- なぜできなかったのか原因を探る
- 今後どうすればできるようになるのか、方法を見つける
①実際にどんなことがあったか
②どうして起こったのか
③そこから何が考えられるのか
という点を考えることが大切です。
③実習レポートを国試勉強に活かす方法
でも実は、実習レポートを書いている時間も国試の勉強につながっています!
国試の勉強につながるポイント
- 使った材料や器具
- アシストなどでおこなった内容
材料や器具は、用途や目的を思い返しながらまとめます。
そうすると名前と用途を紐づけて覚えることができます!
アシストや実習でおこなった内容は、理由や目的を考えながらまとめることで応用的な知識も身につけることも可能です。
例えば「患者さんによって使う材料が違ったのは、どうしてだろう?」と考えることで、器具や材料の用途、治療内容ごとの使用器具・材料を理解できるようになるのです。
今回は実習レポートを書く時のポイントについて解説しました。
目標を立てる際は目的をしっかり理解し、そのためには何が必要か考えることが大切です。
考察は客観的な事実と原因や今後の課題を考えることで書きやすくなります。
実習はテキストを見て学ぶものではないかもしれませんが、国試に必要な知識を学ぶ場に代わりはありません。
学んだ知識は全て歯科衛生士として働き始めてから役立ちますので、意識して取り組みましょう!