来年度3~4年生になる方は、いよいよ自分たちの歯科衛生士国家試験が近づいてきたな、と感じる時期ではないでしょうか?
自分の苦手/得意な分野を把握する
過去問題・教科書・学校のテストなど多くの問題を解いていくと自分の得意分野と苦手分野が少しずつ分かってきます。
早めに苦手分野を勉強して克服しておくと、直前は主要三科目や得意分野の勉強に集中することができます。
特に基礎知識は早めに覚えること
基礎を覚えておかなければ、応用問題も解くことができないので早めに復習をはじめましょう。
学校の教科書は基礎的なことから応用的なことまで幅広く書かれています。
教科書の中身を全て短期間で暗記することは難しいですが、日頃から復習しておけば、国試勉強を始める際に基礎からやり直す必要もありません。
過去問題から出題傾向をつかむ
例年、問題を見ていくと似たような問題が多く出題されています。
何年分かを繰り返し解いていくと、問題文は同じでも選択肢を変えて出題されている問題などがあることに気づきます。
▼例▼
PMTCに用いるのはどれか。
a: 歯ブラシ (第26回 午前 問題68) |
PMTCで使用するのはどれか、2つ選べ。
a: エバチップ(〇) (第23回 午後 問題75) |
また、毎年少しずつ出題傾向が変わっていたりもするので、過去5年間分は必ず解いておきましょう。
表・グラフ・写真問題に慣れる
歯科衛生士国家試験は、表やグラフ、写真問題もたくさん出題されます。
器具は画像と名称・用途などをノートにまとめて、自分用のマニュアルを作ってしまえば実習中も役に立ちます!
口腔内写真をもとに器具を答える問題、器具写真を見て治療内容を答える問題など出題形式は様々です。
色々な写真問題に慣れておきましょう。
表やグラフの問題は「何年のどのデータがいくつなのか」を覚えておかなければなりません。
一見難しいように思いますが、出題される内容はある程度決まっています。
解説を活用して理解度を深める
過去問題集は、解答と解説がついています。
解説には、解答を導くため大切なことが要約されているので理解しやすくまとめられています。
解説を読み、問題の出題意図や正答以外のポイントも理解するようにしましょう。
解説を読む時のポイント
- どうしてその答えになるのか
- 選択肢のどこが間違っているのか
- 間違っている部分の正しい答えは何か
【番外編】国試対策はいつから始めればいい?
国試に向けた対策として勉強のポイントをご紹介しましたが、
「コツコツ復習しろと言われても、1年しかないじゃん!」
「実習や就活もあるし、本格的な国試対策はいつからすればいいの?」
という方のために、時期に合わせた国試対策をご紹介します!
【~夏~】模試の結果を参考に国試対策をスタート!
夏から秋にかけては、模試の結果で点数の低かった科目を優先して勉強しましょう。
苦手科目は覚えるのに時間がかかります。
ギリギリになると、範囲が広すぎて手が付けられない…と諦めないといけなくなってしまうので、夏から始めれば十分時間が足りると思います。
効率よく進めるために、答え合わせをしながら苦手度を分類します。
- 自分で解説まで答えられる
- 答えを見れば理解できる
- 答えを見てもわからない
【~冬~】年明けからはとにかく問題を解く!
夏から始めれば、遅くても年内には苦手分野の克服ができるはずです。
年が明けると、国試本番まであと2ヶ月!
問題を解くスピードを上げていくために、とにかく多く問題を解きましょう。
時間を計りながら、本番を意識して問題を解く
↓
間違えた問題は復習する
を繰り返します。
早く解いて、見直しの時間を残すことが大事です。
そのためには時間配分を考えて、悩む問題は後回しにします。
今回は国試対策についての記事でした。
皆さんは国試対策のイメージはできましたか?
まだ大丈夫...!と思っていると気づいたときには意外とやり残しがあるかも…!
後悔しないためにも、思い立ったら勉強をはじめましょう。
1日10分程度の積み重ねが、意外と直前に効果を発揮してきますよ。
また、試験勉強で学んだことは仕事をするうえでも必要になることです。
基礎が分かっている人と分かっていない人では実務にも差が出てくるので「国試合格」をゴールとせず、4月から歯科衛生士になる自分に向けた準備だと思って取り組みましょう。
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